いのちの営み探検部会報告         トップページへ 


2018年11月の活動記録

施 日 : 2018年11月19日(月)


観察場所 : 松尾寺公園・松尾寺周辺(和泉市)

参加人数 : 14

  野山を歩くと、衣服にくっつく厄介な「ひっつき虫」子供時代には、遊び道具としたものですが・・・・。今回は、それらの様々な仕組みを観察。「ひっつき虫」は種子の旅立ちの方法の一つ「動物散布」の「付着散布」になります。オナモミ類等の先が丸まった「かぎ爪型」、センダングサ類等の鋭い刺に「返し」がついて抜けない「刺毛型」、メナモミ類やチヂミザサ等の粘液が付いた「粘着型」、イノコズチ類等の実に「返し」があり刺さると抜けない「クリップ型」など・・・・。 これらの植物の共通点は、果実を食べる鳥や虫など動物から目立たないために果実の色が地味なこと。また、人や動物に触れる様に草丈は1m位まで。それに、枯れても倒れず立ち続けて果実も茎から離れない。ウーン!!成程、感心、うまく出来たものです。動けない植物の手段であり、植物の生存戦略なのだから、くっついても大目に見て許してやろう。それにしても、見かけるのは「外来種」が多い、「在来種」はどこに行ったのか、『在来種、頑張れ!!』

「ひっつき虫」と部会参加者の勢揃い。 オオオナモミ・・・先が丸まった「かぎ爪型」の刺がついている。 コセンダングサ・・・はさみのような形の刺に逆向きの「刺毛型」の硬い刺がついている。







2018年10月の活動記録

施 日 : 2018年10月15日(月)


観察場所 : 流谷・ボ谷林道周辺(河内長野)

参加人数 : 17


  植物は、発芽すればその場から移動しない。移動できる生涯一度のチャンスがタネの時。広く散布するための様々な構造や仕組みを見てみようと、種子散布方法の一つ、自分自身でタネを飛ばす自力散布を観察に流谷へ・・・。【ツリフネソウ】果実が熟すと、ちょっとした刺激でタネを包む外皮が5片に弾けてコイル状になり、その反動でタネを弾き飛ばす。その距離2~3m。【ゲンノショウコ】果実が熟して乾くと中心軸で5つに分かれ、まくれ上がってタネを弾き飛ばす。その距離約1m。タネを飛ばした後の形が、神輿を連想させるから「ミコシグサ」とも。【ヤブツルアズキ】果実が熟するにつれ、緑色から黒色に変わりサヤは皮がねじれて音を立てて割れタネを飛ばす。最後に、タネに毛や翼を持ち風に乗り飛んで行く風散布の植物、大正時代に観賞用として導入され繁殖力が旺盛で野生化して各地で増えている【タカサゴユリ】も観察。 タネを飛ばす植物は、それぞれに巧みな工夫をし、驚くような方法で、子孫を残すための戦略を持っている。“あっぱれ!お見事!”感服しました。来月は、動物等に付着して散布されるタネの観察、お楽しみに!!

右側の写真はツリフネソウコブアブラムシが作った虫こぶ(虫えい・ゴール)葉の縁が表側に折りたたまれ、葉の縁が合わさり袋状になっている。中には沢山のアブラムシ。 春の花のスミレのタネが今頃?これはスミレの閉鎖花で出来たタネ。サヤが三つに開き両側から押されて弾き出す。カタバミは、熟し乾燥すると5裂し多数のタネを弾き飛ばす。 熟し乾燥すると3つに裂けるが、側面は筋が残っていてタネの出口は上しかない。茎が風に揺れ、弾き出されたタネには翼があり風に乗って飛散する。どれだけのタネが入っているのか?







2018年7月の活動記録

施 日 : 2018年
7月16日(月)


観察場所 : 新檜尾公園(光明池駅北側)

参加人数 : 19


  梅雨も明け暑い日がやってきた。こういう時は夜の観察会。「生きた蝋細工-セミの羽化-」を見ようと公園

へ。日没直後に地中から幼虫が出る前に、セミの一生・生態等の説明、背中が割れ始める迄に光を当て続けない等

の注意点を聞きスタート。暗くなるにつれ何処から出てきたのか地面や樹上を歩く姿が、既に背中が割れ始めてい

るのもチラホラ。見付けた度に大きな歓声とどよめき。日本のセミの命は「地中で7年、羽化して1週間」は誤り

で、種により栄養状態や環境条件で、「地中で2~7年、羽化して2~3週間」といわれる。暗くて長い地下生活

から束の間の地上生活への旅立ち・儀式=羽化。蝋細工の様な白い透き通った体は、セミの一生で最も美しい時。

その瞬間の感動を共有することが出来、「小さないのちの営み・いのちの不思議・いのちの神秘・いのちの荘厳」

に触れたひと時でした。さあ、自宅庭先へ、公園へ行ってみませんか。



上段:羽化のプロセス 下段左:「幼虫は何処に・・」 下段右;「体が出てきた!出てきた!」カシャ♪・カシャ♪ のコメント:逆さまから体を起こし、殻につかまり、腹部を抜いてぶら下がり、翅がだんだん広がる。(この間:約30分) 左側・右上段:アブラゼミとクマゼミの抜け殻の違い 右下段:セミのメスとオスの違い(全てのセミ共通)







2018年6月の活動記録

施 日 : 2018年
6月19日(火)


観察場所 : 河南町中  中村公園付近

参加人数 : 20


  今にも降り出しそうな梅雨空の下、畦道より網をのばし、水田に生きる生物を採取した。ホウネンエビ、カイ

エビ、カブトエビ、アメンボ、オタマジャクシ、ヒルなど。根に隠れる小さなプランクトンも見ようと水中に伸び

る植物の根も採取した。後で顕微鏡で覗いてみよう。今日の1番の主役はホウネンエビ。
「大発生する年は豊年

になる」という言い伝えがあるという。
田植え後23週で発生、ひと月後には交尾、産卵し、濃縮された短い

一生を終える。興味深いのは、その泳ぎ方。水田では常に背泳ぎだ。何故???水田持ち主であり、今回の指導者

である土井さんによると、どうも光りに反応するらしい。餌となるプランクトンが光のあたる水面に多いからとい

う説もある。皆でホウネンエビをつかまえ、ビーカーに入れて光りに対する反応(走光性)を検証した。部屋を暗

くし、赤、青、黄、昼光色のLEDで照らし、ホウネンエビの行動を観察する。過去の実験では、青色光に向かって

移動、赤からは遠ざかる傾向にあったそうだ。
しかし今回は反応が悪い。我々シニアの熱気に押され萎縮したか!

?
 こちらの予測通りには進まない。これも自然と自分を納得させた。長年観察してきた土井さんは、今年は例年

に較べホウネンエビが少なく、動きも悪く、何か変という。生態系の変化が関係しているかもしれない。水田で見

た、一見美しいジャンボタニシのピンク色卵が不気味に思える。午後は近つ飛鳥風土記の丘に移動。昼食後、雨が

降り出し一旦終了とした。希望者は古墳群の中を散策し、野鳥の声に耳を傾けた。

 
 
さあ、水田生物を採取しよう。指導者土井さんの説明を聞く。 ホウネンエビ。いずれも、お腹を水面に向け、背泳ぎ状態。 顕微鏡下でプランクトンをさがす。アオミドロ発見。盛んに動き回る動物性プランクトンも。
         
 ホウネンエビに光を当てて走光性の観察。お願い、動いて!!    ジャンボタニシ(食用に輸入されたが現在は稲の茎を食べる害虫)    ジャンボタニシの卵(きれいな桃色卵の間は茎や柵の上についています)







2018年5月の活動記録

施 日 : 2018年
5月21日(月)


観察場所 : 岩湧山・四季彩館周辺

参加人数 : 24


  午前には、雌雄異株で栄養状態により性転換するテンナンショウ属の「マムシグサ(テンナンショウ・天南星

)」や、前回に観察した「ユキモチソウ」と同じ仲間の「ムロウテンナンショウ」を探し出して、雌株と雄株はど

う違うのか?どうやって昆虫をおびき寄せるのか?花序を縦に切り取り観察。午後からは、「カタツムリ(マイマ

イ)」の観察。殻は右巻き左巻き、口は、歯は、肛門は、呼吸は?と色々な疑問点の答を考え推理しながら参考資

料を元に解決。殻の中は?取ったらどうなるの?心優しい人ばかりで解剖できず。殻は本体と一体のもので、筋肉

でしっかりと繋がり、中に内臓などの器官があるので、殻から無理やり引き出せば死んでしまう。
雌雄同体のカタ

ツムリは、互いに精子をやり取りして交尾した両方が産卵。又、交尾せず単独でも受精卵を産み出す。移動範囲が

狭く互いに出会う機会が少ないし、例え産卵しても無事に育つかわからない。より確実に、より多くの子孫を残す

戦略なのか。テンナンショウ・カタツムリ、どちらも子孫を残すために色々な工夫をしている。「いのちの営み」

‥‥‥神秘的、不思議、驚き、感嘆。


 
蛇の鎌首のように見えるのは、花序を包む葉(総苞)が変形したもので仏炎苞。葉は、側小葉の柄が分かれることを繰り返して大きな「鳥足状複葉」を作る 雌花は子房だけが沢山集まっている。仏炎苞の中に入った虫は出られないので虫の死骸が多い。雄花は多数の雄蕊から出来ている。若いときは雄株で、成長して球茎が大きくなると雌株に性転換する。 殻にある線の数で、およその歳がわかる(写真は、春から夏に生まれて2回の冬を越している)。大触角には目があり明暗は感じるが、物の像は結ばない。小触角は味覚や嗅覚を分担。







2018年4月の活動記録

施 日 : 2018年
4月17日(火)


観察場所 : 府立花の文化園

参加人数 : 18

  薄曇りから晴れの好天に恵まれ観察日和となりました。年度初めということで参加者一同自己紹介に始ま

り年間計画の説明後「虫媒花の観察」に入りました。ヒメカンアオイやハランの地上すれすれの花と花粉を

運ぶキノコバエの関係。その後ユキモチソウの可愛い姿に感嘆、残忍な受粉生態の話に驚きました。クマガ

イソウの花姿や花期には20000個も花をつけて蜂を集めるエキウムに感心しました。初夏を感じる植物園では

色とりどりの花が咲き草木の生命力に感動した一日でした。

 追記:水芭蕉の果実を少し舐めてみましたが舌がヒリヒリ!シュウ酸カルシウムを含み毒草だそうです。

熱のこもった世話役の説明を聞き入る部員達。カトレアは花弁に昆虫を引き付ける色々な模様を表現して誘い込む。 両種共に主としてキノコバエが花粉を媒介。カンアオイ等のウマノスズクサ科の植物の花の中にハエが蜜を吸いに入ると、口を狭くして体に花粉を付きやすくする。 ユキモチソウの雄株やクマガイソウでは昆虫が苞や唇弁に入ると戻れなくなり、もがき動き回るうちに花粉まみれで出口を出て、別の花の雌蕊に花粉を付ける。だが、ユキモチソウの雌株に入ると出口なく死んでいく。哀れ!







2018年3月の活動記録

施 日 : 2018年
3月19日(月)


観察場所 : 松尾寺周辺の農道

参加人数 : 16

 今回は、オオイヌノフグリ(明治初年に侵入してきた欧州原産の帰化植物の一日花)とツクシ(スギナ[

ダ植物]の生殖茎であり、スギナは栄養茎[光合成を行う器官])を主として、早春の野草を観察。植物の生

態・生活史等を前もって調べた知識を準備して観察すると不思議な姿や、その原因・理由が良く解る。只、

時季と時期や天候によって、此方の望みの現象が見られるとは限らないのが残念ではある。それにしても、

ルーペで見ると小さな花弁やツクシの頭の形や構成は複雑・繊細で、しかも個性豊かで思いがけない美しさ

を発見できる。
天候の都合もあり早めに切り上げ、藤岡理事のお宅でツクシの胞子の顕微鏡観察。乾湿の差

により、胞子のダンスが見られたのには感動。その後、今期の反省会と来期の展望について活発に話し合い

、色々な意見と提案があり有意義な日となりました。

オオイヌノフグリ=朝開いて夕方には閉じて落下。虫を誘う虫媒花、もし虫が来なかったら・・・大丈夫。夕方、花の命が終わる頃、2本の雄蕊が湾曲して葯は雌蕊の柱頭にくっつき自家受粉する。成程! ツクシ=4本の弾子(2本だけど、1本の糸の真ん中が胞子に付いている)が湿ると弾子は丸まって胞子に巻き付き飛びにくく、乾燥すると弾子が伸びて、胞子嚢が破れて風に乗って散布する。成程! 農道沿いの草花。ヤワゲフウロは、欧州原産の帰化植物のようです。







2018年2月の活動記録

施 日 : 2018年2月20日 (火) 


観察場所 : 府立花の文化園

参加人数 : 17

●気温が氷点下になる冷え込みの強い日に、枯れた茎の根元にできる氷の花(結晶)、シモバシラ(シソ科

の多年草)の霜柱。当日の気温等の条件が悪く観察出来ず。●フクジュソウ(キンポウゲ科の多年草)は、

夜や曇の日には花弁が閉じ太陽が出て気温が上昇すると開く。日光ではなく8~10℃の温度を感知して花

の開閉を決めている(傾熱性)。地上部全体が太陽の動きに合わせ回転(向日性)をし、パラボラアンテナ

の様な花弁で太陽光を真正面から浴び、熱を集めて花の内部の温度を外気温より8℃近く高める。それによ

り花粉の発芽や花粉管の伸長、種子の成長が促進される。しかも、早春の寒い時期には昆虫の活動能力は低

下、熱を報酬として与え訪花昆虫(この花には蜜が無いのでハナバチでなく、ハナアブ)を誘引することに

より結実成功率が高まる。また、タネはスミレやカタクリ同様、アリが好む成分(エライオソーム)を持っ

ていてアリ散布でも運ばれる。
いのちの永続の為に植物は色々な仕組みを持っている事や花と昆虫との関係

には、驚嘆、見事、納得!!


シモバシラの霜柱。来季に再度、時期・場所を検討して実施。乞うご期待を。 写真はフクジュソウですが、リュウキンカ(キンポウゲ科の多年草)でも同様の結果を得る。 公園内の春を告げる草花と樹木。ロウバイは内側の花弁が赤茶色、ソシンロウバイは黄色一色。







2018年1月(特別部会)の活動記録

施 日 : 2018年1月28日 (日) 


観察場所 : 大泉緑地

参加人数 : 12

 1月の通常の部会は休会とし、今回は「加呂登池自然クラブ」の定例作業(巣箱調査)の一部分に参加さ

せていただく特別部会となりました。午前中はクラブ代表の佃先生の指導の下、巣箱内の調査・点検や老朽

化した巣箱の交換を行う。巣箱の中には、シジュウカラやスズメの子育て跡や、冬越しをしている昆虫など

の観察という珍しい体験や発見、また、詳しい話をも聞く事が出来ました。午後からは、モズが冬場の食物

不足のために備えているという、尖ったものに獲物を串刺しにする「モズのはやにえ」と、セミが昨夏に産

卵管を木にさして作った穴に産卵した「枯れ枝」を探し求めました。枯れ枝を持ち帰った方には、梅雨時期

に孵化し地面に潜り込み、幼虫として地下生活を3~6年(日本の場合)。その後、穴から地上へはいだし

羽化して成虫になるまで経過をみて欲しいのですが・・・・・。








2017年12月の活動記録

施 日 : 2017年12月18日 (月) 


観察場所 : 錦織公園

参加人数 : 16

 冬の寒さも本格化。樹木の冬越し準備を観察に公園でツリーウオッチングを楽しみました。この時期、葉

がなく枝張りの状態が見通せ、樹形もよく解り果実も目立ってきます。冬芽、この中では生命再生の力を蓄

えて、「いのち」が躍動する春への準備を整えています。冬芽は厳しい冬を乗り切るための「いのちのカプ

セル」。そのため、それぞれに工夫を凝らして自らを護る防寒()着をまとい春を待っています。落葉樹は

、葉を落とし水分の消耗を防ぎます。その後の葉痕、ジッと見ていると人や動物の表情の面白いイメージが

表れてきます。冬芽と葉痕、色々なデザインがあり個性豊かな姿形をしている。冬の植物観察に、他の季節

と違った興味あふれる新しい見方・愉しみ方・遊び方を発見できたようです。


 
頂芽=枝の先端より展開した後、枝または花を出す冬芽。側芽=頂芽を除いた、枝の途中になる冬芽。維管束痕=葉痕の中に見える維管束の断面。 冬芽は、葉の変化した芽鱗の重ね着、樹脂物質でコーティング、毛皮をまとってと、乾燥や寒さに耐え、病虫害から身を守っています。葉痕は、サル・ヒツジ・王様・笑顔・怒顔・驚顔などに見えますか? ツバキは、雄蕊が筒状になり根元が繋がっていて花弁と基部で合着しているので、花ごと落ちる。サザンカは、雄蕊は繋がらず花弁も合着していないので、花弁が一枚ずつ落ちる。







2017年11月の活動記録

施 日 : 2017年11月20日(月)


観察場所 : 岩湧山

参加人数 : 15

 「風が吹く。ススキの種の旅立ち、乱舞を見よう!」と岩湧山へ。一月前の台風により当初計画コースが

通行止めの為「急坂の道」を選択。進むにつれ霙混じりの雨から雪の中を頂上へ。だが、眼下の風景は何も

見えず、直ぐ下山。四季彩館で、イネ科植物の特徴やススキの穂の詳細を学習。綿毛の様に飛んで行くタネ

になぜ刺のような芒(のぎ)があるのか?動物からの捕食を逃れる為や、体や衣服に付着する為という。タ

ネは、植物が存続する為の役割を担うので、色んな手段を使っているのだと感じる。ススキのタネの旅立ち

は見られなかったが、替りに持参したガマの穂からの綿毛を見て盛り上がりました。又、カヤネズミの巣が

見つからなかった。岩湧山の茅場は無くならないが、河川改修や開発による草地環境の悪化で、大阪府のレ

ッドリストでは、準絶滅危惧種に選定されている。河川敷や農耕地の草地を大事にしていきたいものです。

「ウーッ寒い」雪の降る中、笑顔で記念撮影。参加者一人居ないなあ。 この時期、この場では見られる種が少ないですが。 ススキとオギの小穂の違い。ガマの綿毛の旅立ち。







2017年9月の活動記録

施 日 : 2017年9月19日 (火) 


観察場所 : 烏帽子形公園

参加人数 : 18

 「キノコの胞子の飛ばし方=胞子の舞を楽しもう!」という事で、公園内でキノコを求めて散策。キノコ

は余り見付からず。「ノウタケ」は、成熟すると無数の皺が出て脳のような形状になるのが名前の由来、肉

はマシュマロのようで、時間が経つと外皮が破れ胞子の塊になり、完全に熟すと粉状の胞子になり飛散する

という。さて、理屈では理解し、又、ネット検索すれば画・映像は簡単に見られるが、自分自身の眼で、直

接キノコの現象を見てみようという今回の目的の「胞子紋」は鮮明に出ました。「胞子の舞」は、現地で観

察装置を設けて試しましたが、風等条件が悪いのか、キノコの胞子が少ないのか、未成功。前もって試みた

時には成功したのですが、絶妙な胞子と光の芸術。胞子がユックリと拡散され、川の流れ・霧・オーロラの

様にも見え、幻想的な光景に魅了されたのですが・・・・残念。機会があれば、もう一度チャレンジ。

 
「ノウタケ」は中華スープの具、「ハナビラタケ」は歯応え良く酢の物・炒め物に、美味らしい。 キノコの胞子はグループごとに、形態・大きさ・色彩が違うので、「胞子紋」はキノコの指紋のようなモノ。 暗い部屋でキノコの背面を黒くして、向こうから光を当てると「胞子の舞」が見られます。試してみては。







2017年8月の活動記録

施 日 : 2017年8月21日 (月) 


観察場所 : ノバティホール(3階会議室)・河内長野市加賀田付近

参加人数 : 18

 連日の猛暑と強い陽ざしを避ける為、今回は「カラスウリ」の開花の様子を観るため夜の観察会。午

後2時より
室内で、野山に生えるつる性の多年草、雌雄異株、白い繊細なレースを広げたような形の

花で日没後
に咲く一日花、花粉の媒介はスズメガの仲間との共生関係である虫媒花、若い実は緑色に

縞模様のうり坊で
秋には朱赤の実になり、種はカマキリの頭や打ち出の小槌に見える等の知識の確認と

習得。それと、「カラ
スウリ」は、体内に「生物時計」を持ち、咲くべき時刻を把握しているという。

ならば、箱の中に入れて早
目に暗くしてみればどうなるかという実験の実施。結果は屋外の花より早目

に咲きました。暗くせずに光を
与え続けるとどうなるか?この実験はしなかったが、屋外の花より遅く

咲きます。「生物時計」で調節され
ている現象が、光や温度の影響を受けているようです。午後6時頃

より現地で観察開始。既に雄花は咲き始
め、スズメガの仲間による受粉の確立を良くする為に、後に雌

花が咲くのも確認。残念ながら、蛾がホバリ
ングしながら花粉の媒介をする様子は確認出来ず。一夜の

みに生きる真夏の夜の花、闇に向けて命を輝かせ
る妖しい花、一度見ると忘れられない感動があり、堪

能もし、科学する心を持って楽しみました。



3時頃に箱に入れると、5時過ぎより蕾が開花(写真は6時半頃の状態)


テキスト ボックス: 下段左は、若い果実。下段右は、昨季に採取した種と断面 







2017年6月の活動記録

施 日 : 2017年6月19日 (月) 


観察場所 : 長野公園(奥河内さくら公園)・ノバティホール(3階会議室)

参加人数 : 19

 湿度の高い朝に見られる、朝露でない草の葉先の水孔から排出された「草露(溢泌液)」を、部員の

写真画像を見ながら、水玉の宝石のような輝きの美しさに見惚れ,植物から生命力を感じることが出来

ました。花弁が発達しないか、開かずに終わり、その中で「自家受粉・受精」する「閉鎖花」(スミレ

・ホトケノザ等)の受精の様は検分出来なかったが、キキョウソウでは結実したタネを取り出し、この

様な仕組みがあることを知り驚き。また、ツユクサには、3種類の雄蕊には違う役割があり、正常な花

粉が作られるのは1種類で他の2種類は「仮雄蕊(飾雄蕊)」だという事、午前中に開花して昆虫など

により「他家受粉」出来ない場合、昼頃に花が閉じる時に雄蕊と雌蕊が絡み合い、「自家受粉」をする

ことを知り、これまた驚き。
また、植物の中には「自殖」を避けるために、雄蕊と雌蕊が成熟する時期

をずらす「異熟性」という機能
があり、ホタルブクロの場合、「雄性先熟」で雄蕊が先に成熟すること

が、実物で検分できた。種の存続のために、色々な戦略をたてる知恵と技に満ちた植物の世界。面白い

。すごい。不思議だ。


ホタルブクロについて
①つぼみの頃、雄蕊が成熟。
②雄蕊の花粉が雌蕊の側面に付着して萎れ 、この花粉は他の花に運ばれ落ちる。雌 蕊の柱頭は未成熟
③雌蕊は成熟し、他の花の花粉を受け入れる。







2017年5月の活動記録

施 日 : 2017年5月15日 (月) 


観察場所 : 松尾寺公園

参加人数 : 21名

 4月の部会は雨で流れたので、今日が第一回目のスタートとなりました。テーマは「タンポポの花・種子の

観察」只、タンポポの開化のピークは過ぎて、殆どが綿毛状態であったのが残念ではありましたが。集合場所

よりタンポポを採集しながら、途中、道端の樹木・野草(雑草)を愛で楽しみながら、公園内の観察ポイント

へ。展望休憩所を利用した「臨時野外研究所」での作業開始。講座で学習した事の復習にはなりましたが、講

師の言葉や文字・写真から得た知識で無く、自分達でタンポポの花を分解し、肉眼で見、雌しべと雄しべの位

置関係をルーペを通してより詳しく見、舌状花の数を調べたり、茎の長さを採寸したりと、又、生息場所の違

いによる成長の差など再認識し、より知識が深まり記憶に残る体験が出来ました。

ジックリ観察・分析「ウワ すごい」 舌状花の数「1,2,3,4……113枚」 研究発表会「ナルホド ソウカ」