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14期生講座報告

10月2日講座報告

月 日:2019102日(水)曇り

講座名:哺乳類入門

講 師:赤木 智香子先生

場 所:ノバティ長野、長野公園

 後期のスタートの講座は当カレッジ初めての講座を受け持って頂く、獣医師の赤木智香子先生です。まず生物の多様性とは?から始まりました。生物の多様性は「生き物のつながりの豊かさ」互いに助け合い、支えあって、長い年月をかけて、その地域に特有の「つながり」ができている。そして我々もその恩恵を受けていること。そして「人の手が入らなくなる」とセフティーネットにマイナスの影響を与えていると言われている。しかし、明治時代よりも森は豊かになり、動物の種類によっては数も増えて生息域も拡大している(=森林飽和)とか。しかし、日本での絶滅危惧種は12種、レッドリストは33種もあるとの事。では大阪の哺乳類は何種類いるか?シカ、イノシシタヌキ位は分かるが、答えは約40種。夜行性が多いので、日中はほぼお目にかかれない、そこで動物の痕跡=フィールドサインを探すのだが、フィールドマナー「動物の邪魔をしない」「自然環境を荒らさない」が大原則で、我々は【のぞかせてもらう】気持ちを忘れずに!と教えて頂きました。午後は長野公園へ向かい、フィールドサインを探しますが中々難しい、それでも23種のイタチ類のフンとモグラの痕跡を見つけました。その後は先生ご持参の標本のシカの食べ後草、オオタカが食べたキジバトの羽、メジロの巣やメジロの舌など興味深く観察できて、これから生き物を見る目が違ってくると感じられた、楽しい一日でした。

これはだれの足でしょう?モグラの手でした。 ただブラブラ歩いてるのではありません。
フィールドサインを探してるんですヨ。
ホオジロのオスの標本です






9月25日講座報告

月 日:2019925日(水)快晴

講座名:農業体験①

講 師:四日 克彦先生 スタッフの方々

場 所:ゴールドファーム(北阪農園)

 初めての農業体験は朝から快晴。北阪農園へ到着後、本日の作業内容の説明を受け作業開始。まず待望のさつま芋の収穫。つるを刈取りスコップで畝端から掘り起こすが、傷つけないように作業するのはなかなか難しい。見事なさつま芋に歓声もあがり楽しく収穫を経験できた。次に金ゴマの脱穀作業と堆肥の運搬・散布作業にとりかかる。ゴマの脱穀作業の手順は、①ゴマ乾燥束をたたいてゴマを落とす②落としたゴマを集める③ふるいにかけてゴミを取る④ゴマ枯れ茎を指定場所に運搬。暑いハウスでの作業で悪戦苦闘。ゴマ乾燥束のすごい量に驚きながらも必死で作業を続ける。「金煎りゴマ」と製品になるまで、まだまだ工程があるとのこと。手間暇かけて作られていると実感した。堆肥の運搬・散布作業は一輪車に堆肥を積み畑に散布していく。慣れない一輪車を使いこなしチームワークよく作業は進んだ。最後にくらま大根の間引きをし作業終了。
  ゴールドファームの方から「皆様のおかげでゴマの脱穀作業も完了し大変助かりました」と嬉しいお礼の言葉をいただきました。暑い中での農作業は疲れましたが貴重な経験になりました。

美味しそうなさつま芋 沢山収穫しました ゴマの脱穀作業中 黙々とたたきます 電動唐箕 ゴミの除去と時間短縮に大活躍!






9月18日講座報告

月 日:2019年9月18日(水)曇り時々晴れ

講座名:金剛山の植物 ②

  師:神山 善寛 先生

  所:金剛山 黒栂谷林道

朝から曇り空、天気を気にしながらの講座となった。秋の金剛山はキク科の植物や可憐な山野草が多くみられる。その中でも今日のメインは「アケボノソウ」。山野の水辺や湿地に生える2年草です。名前の由来は花びらにある斑点を夜明けの星に見立てたというロマンチックなものです。先生の情報では先週は今日予定しているコースの最終地点に一輪咲いていたとのこと。前回はロゼット型の葉っぱを見ただけなので受講生の皆さんも期待が膨らみます。
  黒栂谷林道の道端に咲く花の特徴や葉っぱの形などを丁寧に説明してもらいながら歩いて行くと、紅紫色のツリフネソウ、花の上と下で紅白に見えるミズヒキ、イタドリの雄花・雌花、サルビアに似たアキギリの花、茎から直接花が咲きブラシのようになるイヌショウマなど先生作成の植物リストに次々とチェックが入り50種以上の野草が観察できました。
  昼前に天候が怪しくなってきたのでお昼ご飯を後回しにして急いで山道に、坂を登るとそこには2株のアケボノソウが可憐に咲いていました。皆さん想像以上の光景に感激し、綺麗な花を見て疲れが癒された1日でした。

先生の説明も熱心に聞いています。 ヤマホトトギス(ユリ科)花被片の上半部は反り返るなど複雑な構造 やっと出会えたアケボノソウ






9月11日講座報告

月 日:2019911日(水)晴れ

講 師:佃 十純先生、大林さん

場 所:大泉緑地公園、加呂登池

 朝から猛烈な日差しの中、大泉緑地に着くまでに一汗かき、涼しい会場で座学の始まりです。大泉緑地、加呂登池の歴史と繁茂する水生植物、外来生物との闘いと池の干し上(水抜き)対策を聞き、日本列島成立時からの日本淡水魚のお話しに入っていきました。そこで、増えて問題になっているカダヤシ(蚊絶やし=卵胎生)とメダカ(卵生)の違いと見分け方を教わる。ザリガニは何故 稲の根元を切るか?切って上を広げて、エサを取りやすくすると大きく育つという、研究成果があるとのこと。さて次は、カタクチイワシの解剖です、皆さん悪戦苦闘の末、なんとか、目、脳、耳石、神経など見つけられました?食事の後、午後は加呂登池での実技と観察です。講座生のほとんどが初めて胴長ぐつを履いてのモンドリ網での仕掛け、手網での魚とりに先生からの叱咤激励の声が上がっていました。皆さん童心に帰るとはこの事とばかり、ワイワイガヤガヤとなってお魚との戦いです。網に入った生き物を取り出すのにまたひと苦労でしたね。成果同定では、タライ一杯のアメリカザリガニ、カダヤシとタモロコ、ドジョウ、ヨシノボリ、モツゴ、ミナミヌマエビ、スジエビ、ヌマエビ、ウシガエルのオタマジャクシ等残念ながらメダカは見つからずでした。(これは深刻ですね)
  酷暑の中、気持ち良い汗をかいた1日でした。先生オススメの川ガキ、池ガキになれましたでしょうか?

カタクチイワシの解剖図(その後はお口の中へ) さあ、網を持って採集のスタートです。さて 成果は? 胴長を始めてはいて お疲れ様でした。






9月4日講座報告

月 日:201994日(水)晴れ一時雨

講座名:天体入門

講 師:中島 健次先生

場 所:ソフィア堺

 夏休みが終わり初めての講座は、朝から真夏のような汗ばむ暑さ。屋内の講座で良かったと安堵し涼しい部屋でのスタートとなった。皆既月食は、太陽からの光によって出来た地球の影の中を月が通過する時に見られる現象。つまり、太陽・地球・月が一直線に並んだ時に見られるものなので、常に月は満月ということになる。次回の皆既月食は2021526日大阪では午後8時過ぎに観察できるとの事、みなさんお忘れなく。皆既月食になると、月は地球の本影の中に入ってしまうが、完全に暗くなってしまうわけではなく、わずかに赤味を帯びて見える。これは、地球の大気層を通過した赤い光が月面をわずかに照らすため起こる現象だそうだ。今年は913日が中秋の名月、翌日の914日が満月(名月必ずしも満月ならず)じっくりと月を眺めるいい機会ですので是非。
 午後からは「アースシンフォニー」と題したヒーリング番組のプラネタリウム鑑賞。美しく迫力のある映像。地球を包む大気が起こす美しい現象を体感でき、壮大で心地よい音楽とナレーションに癒され講座終了となった。

 

久々の座学 皆さん熱心に聞き入っています 講師ご自慢の天体望遠鏡 わりとお手頃価格とか? プラネタリウム投影機 さぁ!広大な宇宙へ






7月31日講座報告

月 日:2019731日(水)晴れ

講座名:ビオトープ入門

  師:木村 進 先生

  所:大阪府立 泉北高校

今日は、何十年ぶりで高校の雰囲気を楽しみながらの講座。ビオトープとは、自然の「保全・復元・創造」の3つを含み、地域に元からいる生き物を守り育て、自然環境を復元しそこに住む生き物が子孫を増やすことが出来る状態にする生物群集の生息空間のことです。泉北高校では2005年に泉北丘陵における復元型ビオトープとして造成された。自然生態系の観察モデルとしてサイエンス部によりプランクトンや動物と水草の調査、環境条件の測定などを行い、維持管理を行っている。水面の光の量が動植物プランクトンの増減につながり、水草の被度が生態系に大きな影響を与えることなどを学び、ビオトープについて知らなかった人も、その必要性と意義、管理の重要性を理解できました。
  午後からは猛暑の中、ビオトープ池に生息するメダカやヨシノボリ、ザリガニやヒメガマ、ヨシ、オオミクリなどの動植物の観察と採取。近年アメリカザリガニが大量に繁殖し生態系にも影響が見られるとのこと。やはり取れるのはザリガニが多かった。
  その後、理科実験室に移動し、顕微鏡を使ってミジンコ、ボルボックス、ミドリムシ(ユーグレナ)などを観察。先生の説明を待ちきれなく夢中になって顕微鏡を覗く人が続出、学生気分一杯の講座となりました。

ビオトープ池での生物採取 何が取れるかな? 理科実験室の顕微鏡で見えるのは綺麗な微生物に感動! 覗いてみるとミジンコ






7月17日講座報告

月 日:2019年7月17日(水)晴れ

講座名:河口・干潟の生物

講 師:山田浩二 先生

場 所:近木川、近木川河口、貝塚自然遊学館

 前日までの予報に反し梅雨の中休みの晴れになり、二色浜駅からセミの声に送られて一路近木川へ。先生のお話では昨年は前年の大雨の影響でカニが全く居なかったとの事、さて今年は?到着後早速カニ吊りが始まった。エサはチクワ、ソーセージ、スルメで、アシの根本の巣穴に近づけ、誘うのですが、これが中々難しい途中落下やチクワを食い逃げするヤカラもおり講座生も四苦八苦。小一時間で約20匹と数は少なかったがクロベンケイガニ、ハマガニのオス、メスの違いや5年位生きることなど特徴を説明してもらった。普段ヨシ原にいないケフサイソガニも1個体混じっていた。
 午後は更に河口に移動をして干潟の生物の採集。講座生も全員がヒザまでまくしあげて海汽水につかりながら岩の下をさぐる人、潮だまりで魚を追う人、貝やヤドカリを捕まえてる人、楽しい時間でした。採集後は同定と観察。ウナギの子に似たミミズハゼ、ヒメハゼ、コメツキガニ、縦にも歩けるマメコブシガニ、近年増えているウミニナ、ムラサキイガイ、スジエビモドキや珍しいヒモイカリナマコも採集できた。大阪湾の生物も環境に影響うけ、これからどうなって行くのか?のお話を聴き。その後貝塚自然遊学館へ移動して本日の講座は終了した。
 暑い中おつかれさまでした。

カニ釣りの真っ最中、あそこにいるのに中々釣れないなー・・・ 水につかって、さて何を見つけたの? 縦にも横にも歩く マメコブシガニ






7月10日講座報告

月 日:2019710日(水)晴れ時々曇り

講座名:両生類と爬虫類

講 師:木下 裕美子先生

場 所:堺自然ふれあいの森

 ヤモリ(家守)は「爬虫類」でヘビやトカゲの仲間、イモリ(井守)は「両生類」でカエルなどの仲間という話から講座スタート。両生類は、体外受精で卵は殻がなく水辺で産卵、体表は柔らかく鱗がなく湿っている。幼体はエラ呼吸、生体は肺呼吸で水と陸の両方がないと生息できない。爬虫類は、体内受精で卵は殻があり陸地で産卵、体表は固い鱗で覆われ乾燥に耐えられる。最初から肺呼吸で水辺でなくても生息できる。カメやワニなどは周りの温度で雌雄が決まる(温度依存性決定)、おたまじゃくしは先に後足が出て、次に右前足が皮膚を突き破って出る。その後エラ穴から左前足が出てくるとのこと。身ぶり交えての先生の説明に一同驚きの声をあげる。また「カエルの苦労ゲーム」では、生態系のバランスを保つことの難しさ、自然環境を守る大切さなど身体を動かして楽しく学ぶことができた。
 午後は、フィールド観察。蒸し暑い中、網を振りながら水田の周りなど獲物を探す。ヌマガエル、カナヘビなど少し捕獲。場所を変更するもなかなか獲物見つからず・・・残念!獲物は少なかったが、網を持ち緑あふれる森を散策し童心に返った一日となりました。

生き残るために必死にならないと!でもみんな笑顔 「どこに隠れているの?出てこーい!」 カナヘビ君 噛んだらダメでしょ 仲良くしてね






7月3日講座報告

月 日:201973日(水)曇り時々小雨

講座名:磯の生物観察

  師:睦谷 一馬 先生 山田 浩二 先生

  所:水産技術センター(大阪府立環境農林水産総合研究所)・豊国崎

午前中は睦谷先生による水産技術センターの業務紹介や施設の見学です。センターでは「海を見守る」「浜辺の再生」「魚を調べる」「魚を増やす」の4つの仕事を中心に大阪湾の豊かな環境を守り育んでいます。栽培漁業センターの水槽では、沢山のクロダイ、トラフグ、ヒラメの稚魚が泳いでいました。トラフグは前の魚の尾びれを噛むため1年に何回も歯を切るそうです。また、高級魚のキジハタ(あこう)の稚魚はすべて雌ですが、体長40㎝位になると雄になると聞いて一同びっくり。タッチプールではヒトデやナマコ、カレイなどを恐る恐るさわって生態を確認しました。
  午後は雨を心配しながら磯の生物観察です。採取したものを班別に集めることになり、皆さんがぜん対抗心が芽生えて、石の下や海の中まで必死になって探していました。ウバウオやドロメなど魚を捕るのが上手な人、オオヘビガイやカイメンなどレアものを探した人、タコを器用に捕る人など意外な特技を駆使して、カニ、ムラサキウニ、バフンウニ、ヤドカリ、ヒザラガイ、ババノセ マダコ、ヒトデ、フナムシ、海藻類など約30種類の生物を採取しました。海岸で見られる生物は7つの動物門に分類されるということで、それに基づいて山田先生に同定・解説してもらいました。最後に採取した生物はすべて海に返し、天気に感謝して講座を終えました。

ヒトデの裏はどうなってるの
 大胆につかめるようになりました
岩の間に何かいるかな。水の中でもヘッチャラ ヒザラガイ(通称ジジノセ)と手前はババノセ






6月26日講座報告

月 日:2019626日(水)曇り

講座名:緑化入門

講師:池田栄子先生、井上昌美先生

場所:堺市都市緑化センター、大仙公園日本庭園

 今日の講義はまず、吊り忍(シノブ)作りです。しのぶとは・・そして作品例、作り方の説明があり、材料のトキワシノブ、水苔、木炭、針金、糸、麻ひもの各自のチェックで作業が始まりました。ほぼ全員が初めての経験なので「これはどうするの?」「こんなんでええの?」とか慣れない手つきで、ニギヤカ、ニギヤカ。皆それぞれ形に個性があったが何とか完成しました。家でも作るからともう一つ持って帰るひとも居ました。その後、池田先生の座学です。先生の植物に対する気持ちが出て、植物に接すること、育てることによって、私達は随分いやされてる事を分かった。
 午後はセンター内の木々や花をエピソードを交えながらのお話、時季外れに一凛咲いていたシロヤマブキは「くるい咲き」ではなく「かえり咲き」との名言をいただきました。その後の日本庭園内の散策では、トクサ、オカメザサ、クチナシ、ザクロ、ハゼノキなどたくさんの植物がみられたが、時間が追ってきてじっくりと観察できなかったことはチョット残念でしたが植物や自然に対する優しい気持ちになり、愛情を感じられた一日となりました。

上手くできたかな? ワイワイ、ガヤガヤ  これがthe吊りしのぶだ! 愛情で接してやれば、植物は答えてくれるよ。 これは沙羅双樹ではありません。ナツツバキです。






6月19日講座報告

月 日:2019619日(水)晴れ

講座名:昆虫入門

講 師:山本 捺由他先生

場 所:堺自然ふれあいの森

 昆虫とは、長い歴史をもち生物の中で最も種類が多く100万種以上生息する。6本脚の生き物で、体のつくりは頭部、胸部、腹部からなる。先生は『ハンミョウ』を専門に研究されている。ハンミョウは路上で人の歩く先へ先へと軽快に飛ぶので「ミチオシエ」の俗称がある。全身が赤、青、緑などに輝き全体のトーンが金属光沢を帯びきわめて美しい体調2cm程度の小型の甲虫である。里山の路上にフワッと現れた瞬間、宝石を見つけた気分になるとか?昆虫の今の状況は、森林や湿地の絶滅、人間活動や開発により日本固有種など多くの昆虫が絶滅の危機にある。私たち一人ひとりが少し意識を変えれば生態系を守ることに繋がるのではと考えさせられた。
 午後から昆虫採集に挑戦!童心に返り時間を忘れて昆虫を追いかける。トンボ、蝶、バッタなど沢山の昆虫を採集し、図鑑片手に熱心に同定作業を行うが、決め手に欠けなかなか難しい!先生に時間ギリギリまで同定していただき一同納得。笑顔いっぱいの楽しい講座終了となりました。

準備万端!いざ昆虫採集に挑戦 見つかったかな?ひたすらウロウロ 昆虫探します 図鑑とにらめっこみなさん真剣です






6月12日講座報告

月 日:2019612日(水)晴れ時々曇り

講座名:金剛山の植物 ①

  師:神山 善寛 先生

  所:金剛山 黒栂谷林道

14期生初めての山歩きは黒栂谷林道の植物観察、天気も良く絶好の観察日和となった。先生から金剛山の樹木の分布や観察の注意点などの話の後、歩き始めると道端に咲いているハルジオンを見て「ヒメジョオンとの違いは花の色や葉の形、茎の構造で見分けることができる」との説明や「植物と昆虫はお互いに進化しあっていて、花の大きさ、色、模様、形などで特定のものが蜜を取れるようにして受粉するなど共進化している」といった話など、花や葉っぱについて一つひとつ例を挙げた丁寧な説明と受講生からの質問に当初は100m進むのに30分かかる程でした。
 谷筋のさわやかな風とオオルリやソウシチョウ(相思鳥)の声に癒されつつ進んで行くと、葉っぱの真ん中に花が咲くハナイカダ、葉に光沢があり2枚ずつ左右交互に互生し特有の臭気があるコクサギ、腐生植物のギンリョウソウ、ホップのような実のなるクマシデのほかナルコユリ、マタタビ、ウリノキ、サルトリイバラなど特徴のある植物が次々と観察できました。マムシ草と呼ばれるものはテンナンショウ(天南星)の一種であり、恥ずかしがり屋で道と反対の方を向いているなど「神山ワールド」にどっぷり浸かる一日となりました。最後はナガバモミジイチゴ(木イチゴ)に乙女?が群がって、甘酸っぱい味を楽しみ帰路に就きました。

花弁が巻き上がり 風鈴のようなウリノキの花 ひっそりと咲く銀竜草(ギンリョウソウ) 木イチゴの黄色い実は甘酸っぱくておいしい!






6月5日講座報告

月 日:201965日(水)晴れ

講座名:浜辺の植物観察

講 師:木村 進先生

場 所:せんなん里海公園

 きょうはタンポポ先生の二回目の講座である。前日までの雨も上がり、曇り空で淡輪駅を出発したがすぐに好天気となった。海岸に行く道すがら、テイカカズラ、カクレミノを観察し3~4m高のダンチクの林ではクラリネット等の木管楽器のリードの材料となり、日本古楽器のヒチリキはヨシ(アシ)のリードである事など興味深かった。ウバメガシ、シャリンバイ等で形成されている海岸沿いの森で金剛山に多くある珍しいクマノミズキに出会えてお昼となった。
  午後は温度が上昇し、真夏の暑さになっての海岸や砂浜での観察会となったが、逆にこの過酷な土地でも生き残れる強い生命力を持つコウボウムギ、ハマボウフウ、ハマサジ、ホソバハマアカザ、ハマエンドウ、ハマセンブリ、ハマゴウ等の多くの植物がいることを実感することが出来、大阪では東大阪市とここだけしかない、珍しいヒトモトススキ(一本すすき)をみて、最後はオカヒジキを少しだけ、お土産にいただいて講座は終了となりました。暑くて、お疲れ様の一日でしたが木村先生の質問にも的確にユーモアたっぷりで即答して頂ける姿勢に講座生も感心と楽しい一日でした。

ダンチク:これが楽器のリードの材料になるダンチク林です ネナシカズラ:珍しいネナシカズラでハマゴウに巻き付いているひものような植物 海岸の植物:アオサ、ホンダワラ、アマモ 皆んな興味津々です






5月29日講座報告

月 日:2019529日(水)晴れ

講座名:里山入門

講 師:北尾 祐介先生

場 所:堺自然ふれあいの森

 前日の雨もあがり心地良い天気。里山の暮らしは自然との関わり方。生活のために自然に働きかけ、日々の糧を得てバランスが釣り合う。里山の特徴として理にかなった土地利用、資源を循環し余すところなく使う等の工夫がある。里山などの手入れ不足による自然の質の変化が懸念されているそうだ。蚕の繭からの絹糸づくりをグループごとに体験。一つの繭から1,500mの生糸が取れ光沢のあるシルクの輝きを見せるとの事。初めての方が多く貴重な体験となった。
 午後からは、ふれあいの森ガイドウォーク。日本にしか生息しないというシュレーゲルアオガエルの鳴き声を聞き、ヒヨドリ、メジロ、エナガなどの鳥の声に耳を澄まし、カブト虫の幼虫、モチツツジの蜜を吸いにくるアゲハチョウなどの昆虫、ヤマモモ、ホウノキなどの樹木観察とさまざまな自然に触れ盛り沢山の自然観察。ふれあいの森が里山文化の継承の場として、森づくりに取り組み続けてほしいと願いながら講座終了となった。

巻いて!巻いて!シルクの生糸作ってね 切り株の下からカブトムシの幼虫発見! 地層の関係で根が横に広がっていた為台風で倒れたそうです






5月22日講座報告

月 日:2019522日(水)晴れ

講座名:地質観察①

  師:佐藤 隆春 先生

  所:河内長野 ノバティホール会議室、石川周辺(汐ノ宮)

 今日は、地域の地形・地質などから地球活動の歴史を学ぶ地学の講義。最初は戸惑っていた受講生の皆さんも、ジオパークの説明、日本列島の成り立ちや瀬戸内火山帯の溶岩の話から、身近な二上山や河内長野の嶽山・石川周辺は1500万年前の火山帯の一部で溶岩が観察できるという話になると、驚きと共に興味が湧いてきた様子です。石川の河川敷での現地観察では、柱状節理が見られます。柱状節理とは溶岩が冷える時に体積が小さくなるので、規則的な割れ目ができ綺麗な形になったもので、大阪では唯一ここでしか見られないそうです。柱状節理の岩に直接触れて見るとツルツルの面とザラザラの面があり、溶岩の流れてきた方向が分かります。また、地下4050kmから湧き上がってきている炭酸ガスの湧出も観察できました。それぞれが河原にある石を拾い先生に鑑定してもらうと、砂岩、礫岩、花崗岩、安山岩などがあり、これらの石のなかでマグマが冷えて固まった火成岩に含まれる鉱物の中にあるカンラン石の大きなものは宝石(ペリドット)になるものがあるとのこと。皆さん必死に探していましたが、残念ながらここではルーペで見える程度の小さく光るものしかありません。
  石川は河岸段丘や三角州をつくり河内長野の平野部を作ったという先生の説明と現場を見て、今日学んだ溶岩や河原の石、河川の地形など何億年もかけてつくられてきた「ミニジオパーク石川・嶽山」についての歴史に思いを馳せ講義を終えました。

石川の柱状節理  安山岩の溶岩です 小さく光るのがカンラン石
ルーペがないと見えません
炭酸ガスは微かに硫黄の匂いがします






5月15日講座報告

月 日:2019515日(水)晴れ

講座名:鳥類入門

講 師:日本野鳥の会 松岡先生、久下先生、川相先生

場 所:新金岡公民館、大泉緑地公園

 前日の雨で心配していた天気は、うってかわってさわやかな、快晴の講座日和になりました。今回、初めての日本野鳥の会大阪支部よりの講座です。午前の座学は鳥は一億五千年前の始祖鳥から現在の28目1万種にに至る歴史や特徴、飛び方、分類、鳥の識別の講義と鳴き声の「さえずり」「地鳴き」の違いを音声で聞けてよくわかりましたが、映像がなかったのは残念でした。午後は大泉緑地に移動しての受講生初めてのバードウオッチング開始です。まず久下先生の双眼鏡の使い方から開始です。説明の一つ一つにへーっ、えーっとの声が上がっていました。そして大池の水鳥ウオッチングからスタートです。カイツブリ、中の島のカワウ、アオサギの営巣中のひなの姿も見られ、みな一喜一憂です。少し移動してのコサギ、カルガモの夫婦も、じっくり観察できました。最後はチェックリストにより「鳥合わせ」です。16種類と少なかったですがその分集中してじっくりと見られました。初めてのウオッチングと気持ち良い自然にひたった一日でした。


初めての望遠鏡に わーっ アオサギ きれいわー。 全員注目は シジュウカラORスズメ? カルガモのご夫婦 奥様はお昼寝タイム






5月8日講座報告

月 日:201958日(水)晴れ

講座名:植物入門(木本)

講 師:栗谷 至先生

場 所:堺市立栂文化会館、西原公園

 さわやかな天気の中、連休明けの講座スタート。午前は、植物の分類、樹木の定義、そして競争優位に立つための生存戦略について教わる。時間的優位、空間的優位、ブロック塀の隙間や動物と共生して生きる植物(ニッチ確保)など、生存戦略を立て勝ち残っていくことで毎年成長していく。植物のたくましさに感服する。
 午後は、新緑まぶしい西原公園でのフィールドワーク。ソメイヨシノ、オオシマザクラ、ムクノキ、アラカシなどの葉っぱを見分ける。よく見るとそれぞれ特徴があり少しずつ違いが分かり質問も活発に。クスノキ林で立ちどまりショウノウの香りに癒されリラックスタイム。観察中にコナラの小枝に虫こぶを発見!触ってみると柔らかいじゃがいも風。皆さん興味津々で、切り裂いてルーペで確認することに決定。先生によるとクリタマバチかコナラタマバチの可能性ありとのこと。この日一番の盛り上がりだった。青空の下16種類の樹木を観察し植物への関心が深まった1日となった。

見分けつきますか?葉っぱも個性豊かです。 どことなくレトロな香りがするクスノキ。 虫こぶに人だかり!無臭でした。







4月24日講座報告

月 日:2019年4月24日(水)曇り時々小雨

講座名:植物入門(草本)

  師:木村 進 先生

  所:堺市立栂文化会館、西原公園

午前の講座のメインは先生のライフワークのタンポポ。これまでの調査では、在来種の「カンサイタンポポ」と外来種の「セイヨウタンポポ」の比率は宅地開発などにより外来種が年々増えていたが、近年、外来種は減少傾向にあり、両者の雑種が急増しているとのこと。在来種と外来種の見分け方やノゲシやブタナなど似た種類との識別法、名前の由来や、タンポポに最も近い植物は?(答えは「レタス」)などクイズ形式での説明もあり、楽しくタンポポの特徴を学びました。
 午後は、先生お手製の野草ミニ図鑑を片手に、公園を歩きながら白詰草の名前の謂れや20種以上の野草について、名前や花・葉、交配の仕方、種の飛ばし方などそれぞれの特徴を教えていただき、皆さん普段気に留めていない身近にある雑草の生きる知恵に感心して、見る目が変わったようでした。 


今年はタンポポの分布調査年です外来種の割合で環境の変化が分かります。 これはスイバですスイバの葉にはシュウ酸が含まれているので酸っぱいのです。 関西では珍しいシロバナタンポポ 堺でも咲いていました







4月17日講座報告

年月日:2019年4月17日(水)くもり

講座名:アウトドアでの安全

講 師:平木祐治 先生、森山一美さん

場 所:堺市立栂文化会館

  まず、「生活体験から生きる知恵を学ぶ」「笑う事で免疫細胞を活発化させる」きょうは何か一つ掴んでくださいね、との話からスタートしました。人はケガや事故にあうと不安になり,助けを求めます、「気づかい、励まし」と「手当」で気持ちを落ち着かせてあげる事が大事とのことでした。午前中は傷の手当や保湿バンソウコウ、蜂の対策、三角巾のたたみ方や使い方を学び、午後はAEDの使い方と胸骨圧迫(心臓マッサージ)の体験を人形のジミー君を相手にしての実技で皆さんはりきり、息切れ状態でしたネ。続いて防災の講義では、災害時の準備として用意された「仮設段ボール組立トイレとテント」で、これいいねとの声も上がっていました。最後に防災士の森山さんのアイちゃん人形と腹話術での避難訓練で今日の講義は終わりました。今年度の講座も事故やケガの無いように・・・。    

三角巾で止血手当中上手く出来たか? ジミー君の心臓マッサージ中、息切れ・・
あーしんど
これが簡易トイレです







4月10日講座報告

年月日:2019年4月10日(水)雨のち曇り

講座名:自然の見方と観察

講 師:田中 広樹先生

場 所:堺市立栂文化会館、西原公園

   雨模様の中14期生の講座がスタートしました。「五感を使う」「何度も観る」「色々な視点で観る」「つながりを観る」「生き物の一生を観る」この5つの視点を身につけることが大切。また身のまわりの自然の中での命の営みやうつり変わりに興味を持つことで自然観察を楽しめる。何よりも大切なことは、観察して気づいたことを人に話すことである。自然観察の心構えを教えていただき寒風の中、文化会館周辺の草木を観察へ。ウバメガシの新芽観察、可愛いモミジの花、イチョウの雄花と雌花の違いなどユーモアを交え分かりやすい先生の説明を聞き、受講生も緊張が解け和やかな雰囲気になりました。午後からは雨もやみ西原公園での観察。1分間ゲームで風の音、鳥の声などに心洗われ頭もスッキリ。色合わせゲームでは会話もはずみ笑い声も増えました。葉を揉むとキュウリのようなにおいがすることに由来するキュウリグサなどふだん何気なく見過ごしている雑草の可憐さに感動し様々な新たな発見をした講座となりました。


初めての講座で皆さん熱心に聞き入っています イチョウの雄花と雌花の説明に感嘆! 薄青色がきれいなキュウリグサ







4月3日講座報告

月 日:2019年4月3日(水)晴れ

講座名:開講式

場 所:堺市立栂文化会館

   爽やかな気候で五分咲きの桜が咲く中、14期生の開講式が定刻どうり、おこなわれました。新谷代表理事の挨拶とカレッジ設立、主旨、現状等運営の話からスタート。ガイダンス、集合写真撮影、昼食後受講生皆さんのお話上手な自己紹介、班別会議での班長、副班長がスムーズに?選ばれて この日のスケジュールが終わりました。
  さあ、来週から講座がスタートします。


新谷代表の挨拶とお話し


班会議

集合写真